呑んだくれ改めレッツゴー痛風日記
2015-06-21 浦河、そして六畳書房のこと
_ 浦河へ行くぞ
観たいと思っていた映画が浦河町の大黒座という映画館で上映されるということを口実に忙しい日常の合間を縫って、妻と犬と一緒に浦河へ行ってきました!
わりと北海道全域を訪れている方なのだけれども、渡島・檜山地方と日高地方はあまり明るくなく、ワクワクドキドキな旅なのであります。
札幌から高速に乗ってまずは日高道の終点、日高門別ICまでひとっ走り。日高道にはドッグランがなかったのだけれど、日高門別IC近くのセブン-イレブンにドッグランが併設されていて一安心。
梅吉が走り回るには十分すぎるほど大きなドッグランで満足満足。
ここからはひたすら下道で浦河を目指します。
途中、新冠で素敵カフェを発見して美味しいコーヒーを嗜む。
こちらのカフェ、店内ではいい音でジャズが流れていて、庭は庭で丁寧に手入れされた花達が勢い良く咲き誇っていて大変気持のよいところでした。
_ アラヤシキの住人たちを浦河の大黒座で観たよ
浦河に到着すると早速大黒座に向かう。
もうすぐ100年くらいたつ歴史ある映画館であるとともに、日高管内の唯一の映画館。いい趣がありますね。この規模の街(浦河町の人口は1万3千人ほど)に映画館があるというのがとても立派です。
なかに入るとまた素敵な空間。
落ち着いて映画を観るのにちょうどよいサイズ感と思いました。
ここで『アラヤシキの住人たち』を見るのです。
映画はよかった。長野の共働学舎の生活を追ったドキュメンタリー。人里はなれた場所に自給自足的な共同生活をしている人たちの人間模様。それぞれにいろいろな事情を抱えながらも実直に地に足つけて暮らすたくましさと美しさを感じた。
_ 浦河観光してきたよ
映画が終わってから、ぼうけん理事仲間の武藤氏と合流。
きゃー、Yahoo!ニュースにたくさん出てた有名人の武藤店長だー!
ということで武藤先生にいろいろとご案内いただいたのでした。
まずはその日の夜に浦河の海の幸と日本酒を堪能。
浦河でうまれた名馬シンザンの名前をとって「五冠神讃」と名付けられたこちらのお酒は、浦河の天馬街道あたりの綺麗な湧き水をつかって栗山町の小林酒蔵で作られたお酒ということなのだが、すばらしく美味しかったです。
お刺身もどれもこれも美味しくてびっくりしました。浦河すげー!
翌日はおとなり三石で温泉。
泉質もよく、太平洋が一望できる露天も最高。
そして、浦河と言えば「馬」。馬なのであります。巨大な屋内乗馬練習場を見学したり、馬に乗ってみたり、と
すっかり浦河を満喫したのでした。
いやぁ、浦河いいところですね!移住したくなった!
_ 六畳書房のこと
そして武藤氏が浦河でオープンした六畳書房を見学。
普段は毎週月曜日営業ということですが、特別に中を拝見させていただきました。
素晴らしい空間。
一言で言うと、感動した。
一口店長という、小口のお金を出資する代わりに自分のおすすめする本を一口に一冊選ぶことができる仕組みで運営している新刊書店。店の雰囲気と並んでいる本のラインナップがすごく良くて地域の文化をつくる思いのあふれている感じがした。
そして何故か自分の幼少時代を過ごした室蘭市の鉄ン子文庫を思い出していろいろ思うことがあったり。
浦河六畳書房、子供向け、小中学生向け、大人向け主婦向けに、読むと良いかもねという本が並んでいてとても良いと思った。読むと良いとはいえ、堅苦しい本ではなく柔らかいのから固いのまでバランス良い感じでよかった。
— きのくにさとし (@nikunoki) 2015, 6月 21
僕が幼少期を過ごした室蘭市増市町は近くに書店や図書館はなかったけれども、「鉄ン子文庫」という団体が公民館的なところにたくさん本を置いてくれていて、本の貸し出しや読み聞かせなどをしてくれていて、僻地にも関わらず本に触れる環境はとてもよかったのだと思う。
— きのくにさとし (@nikunoki) 2015, 6月 21
バーバーパパやカロリーヌちゃん、モモやジュールベルヌやナルニア国、ゲド戦記など、子供心に想像力掻き立てられたり世界の課題を考えさせられたり心の成長を促されたり、そういう良い読書体験を僕は全部鉄ン子文庫で体験してきて、改めてそれが大変にありがたいことなのだと思い知ったり。
— きのくにさとし (@nikunoki) 2015, 6月 21
子供の時に僕を育ててくれた「鉄ン子文庫」の雰囲気と、今回見させてもらった六畳書房の感じがとても近い感じがして、なにか世代を超えた文化継承の大切さとかそういうのを担ってくれている人がいることとか、そんな感じのことをいろいろ思って感動した次第。
— きのくにさとし (@nikunoki) 2015, 6月 21
「情けは人のためならず」は本当にそう思う。自分が育ってきた過程でどれだけの人の善意や活動に支えられてきたか。それを当たり前と思わず重圧にも取らず、しかし自分が享受してきたことはきちんと次世代に残していくように生きたいと思う。
— きのくにさとし (@nikunoki) 2015, 6月 21
というようなことを六畳書房を見て考えさせられた。ものすごく良い経験しました。
— きのくにさとし (@nikunoki) 2015, 6月 21
というわけで、六畳書房をみて、自分の育ってきた環境のありがたさとその環境を作ってくれた人たちへの感謝とそれを今度は自分がやる番だという責任など、いろいろなことを考えさせられて、大変にいい経験をしました。
武藤先生、ありがとうございました。
本の好きな人には是非六畳書房を応援してもらいたいと思いましたので、一口店長についてのお知らせページにリンクを張っておきます。