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呑んだくれ改めレッツゴー痛風日記


2006-09-28 独酌決行

_ 独酌決行

仕事を終えると日付が変わっていて、そのまま自転車(そういえばこの子にまだ名前をつけてあげてないな)に乗って家に帰る途中、家に帰って何を食べようかしらと悩んでいたのだが、どうにもご飯を作る気力がないのと、そもそも家に食材が無いという二つの理由から呑みにでも行こうかと思いたってしまった。独りで。

うなぎの丸かじり (丸かじりシリーズ (25))(東海林 さだお) 昨晩寝る前に読んだ、東海林さだお著「うなぎの丸かじり」によると、

行ったことのない店に一人で行って、大勢の知らない人の中での独酌、これこそが独酌のダイゴミである。

[「うなぎの丸かじり」独酌決行より引用]

独酌を決行するのはやっぱり老舗の店がいいな。居酒屋チェーンがみたいなところは嫌だな。

[「うなぎの丸かじり」独酌決行より引用]

とのことなので、居酒屋チェーンでなく、そこそこ大勢の人がいそうな、老舗っぽい店を探してみる。しかし、ここで一つ問題が浮上した。念のために財布の中身を確認してみると、なんと、10円しか入っていなかった!10円ですよ、10円。今どき10円だとうまい棒くらいしか買えないですよ、それって社会人としてどうなのよ!?と自分にツッコミ入れてみるも、そんなことをして問題が解決されるわけではない。呑みに行くのをやめようかどうか、ちょっとだけ悩んだが、時おりしもぷちやさぐれ中であるため、ここはあえてむしろ呑みに行くべきだろうと決心しました。知らない店に行って、ツケで呑めるようになれれば立派なやさぐれだろうと思いながら、しかしそんな上級者にはまだまだ及ばないので、普通にクレジットカードの使える店を探しました。文明によってハードルが引下げられたわけである。

クレジットカードのシールが貼ってある店をなかなか見つけることができずに、結局U太郎という○太郎チェーンな店に入ってしまった。まぁ、モンテ○ーザとかワ○ミとかじゃないからいいか。店内も妙に広くて落ちつかなかったのだが、東海林さだお氏が独酌したのも東京中野のD酒造という70席以上はあろうかという店(おそらくこれは中野駅近くの第二力酒造のことだろうか)とのことなので、まぁ、いいか。

こまいの一夜干し、白子の揚げ出し、秋刀魚の刺身を注文する。日本酒を徳利で呑むのが独酌のダイゴミかとも思ったが、とりあえずビール。

仕事帰りのサラリーマン風の人達が熱く議論している。その中で俺、一人で秋刀魚。喧騒に背中を向けながら。ん〜、いいね、このわびしくて仲間外れな感じ、前向きな寂寥感、積極的な孤独感。と、悦に浸っていると、どんどんみなさんお勘定して帰ってしまわれた。時間も時間だけにしょうがないが、なんちゃってなわびしさが本当のわびしさに変貌しそうでイヤ〜ン。

白子の揚げ出し、「たち」じゃなくて鮭の白子でした。ちょっとガッカリ。かりっと揚げられた「たち」をかじると中からどろどろと熱いクリーミーなタンパク質が口の中に溢れでて火傷してしまうことを期待していただけに、残念。いや、普通に美味しかったけど、僕が勝手に勘違いしていただけ。勘違い平行棒。

生ビールを1杯と芋焼酎をロックで2杯呑んで帰る。

Tags: 呑み 読書

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