呑んだくれ改めレッツゴー痛風日記
2006-01-23
_ 一人称の小説っぽく走ってみる。
家に帰ると僕はたっぷりとした暖かくて動きやすい服に着替えて外に出た。ちゃんと走ることができるのだろうかと、ナイキのランニングシューズの紐を締めながら僕はちょっぴり不安になった。しかし、ともあれ走らないわけにはいかないし、リハビリはしないといけないのだ。
いつものように軽くストレッチをして身体をほぐしてから走り始めた。1月の夜中の空気は吸い込むと思わず咳き込んでしまうほど冷たかったが、その分空気が澄み切った感じがして心地良かった。川沿いのランニングコースはひどく閑散としていて人が少なかったが、まぁ当然だろう。誰だって好き好んで真冬の夜中にわざわざ寒い場所に出てきたりはしたくないのだ。
しばらく走っていると身体が暖かくなってきて気持ちよく走ることができた。やはり走るのはいい。走っているときには日常の悩みや厄介ごとなどをきれいさっぱり忘れることができる。無心でいられるのだ。だいたい僕はいつも走っているときは何も考えていないか、もしくは食べ物のことしか考えない。「なべやきうどん」とか「餃子」とか「カレーライスにソースをかけて・・・」などとつぶやきながら走るのだ。はためには少しおかしいかもしれない。ともあれ、走っているととてもナチュラルでニュートラルな気持ちでいることができる。左手には大きな観覧車が光の幾何学模様を夜空に映していて、上空をボーイングが飛んでいる。海の向こうにもいくつかの灯りが見える。それらの光は冬の夜空にくっきりと輝いているが、どこかもの寂しげな感じがした。それらの光を見ているとちょっとだけやさしい気持ちになれた。
走っていなかった時期が長かったせいか、僕の筋肉は4kmを超えたあたりで悲鳴を上げ始めた。しばらく我慢して走っていたのだが、膝に力が入らなくなり今日はこれ以上走るのをあきらめることにした。やれやれ、と僕は思った。これから真剣に身体を鍛えなおさないといけないぞ。
_ 一人称の小説っぽく食べてみる。
家に帰って軽くストレッチをすると、猛烈に腹が減ってきた。まるで僕のおなかの中に異次元に続くブラックホールがあるんじゃないかと思うくらい強烈で純粋な空腹感だった。僕はほっけをグリルに入れて焼き、魚が焼けている間に手早くだしをとって味噌汁を作った。冷蔵庫に大根の葉が残っていたので豆腐と一緒に味噌汁の中に入れた。ご飯と魚と味噌汁とビールで簡単な食事を済ましたが、味噌汁は作りすぎてしまって3杯も食べなくてはいけなかった。誰か一緒に食べてくれる人がいれば無駄に作りすぎることもないのにな、と思ったが、それが単にもったいないと思っただけなのか、それとも何か別の感情なのかは僕には判断できなかった。
_ うーむ。
おもしろいと思ってやってみたが、寒いなぁ。
寒くはないですよ。