呑んだくれ改めレッツゴー痛風日記
2006-08-05 ばんけいJAZZフェス
_ ばんけいJAZZフェスを観てきました。
夏だ!海か?山か?いや野外フェスだ!ということで、第1回ばんけいJAZZフェスティバルを観に行ってきましたよ。
発寒南駅からバスがでているようなので、それに乗っていこうと思ったが、家事をしていたら見事に乗り遅れた。しかたないからママチャリでばんけいまで行こうと思ったのだが、今年一番じゃないかと思うほどの炎天下(最高気温30.3℃)、さらにスキー場まではずーっと上り坂、おまけに昨日の酒が残っていて具合悪いという三重苦のため、15分くらいこいでダウン。スーパーの駐車場にチャリンコを乗り捨ててサクっとタクシーに乗ってしまいました。
ようやく辿りついた会場はばんけいスキー場のメインロッジ前。ステージがゲレンデの方を向いているので、我々は斜面にペタンと腰をおろしてゆったり音楽鑑賞。いや〜、快適ですね。夏はやっぱり野外フェスですな。ふりそそぐ太陽、抜けるような青空、まぶしい緑、生命力に満ちた山、肌はジリジリと焦げていって、そよ風がここちよく、音楽はゴキゲンで、そして何よりもビールが美味い。しかもばんけいJAZZフェス、ビールが350円ですよ!?やすーい。暑いからビールがごくごく呑めちゃう。うまーい。
ちなみに会場に着くと、大学のサークルの現役の部員のみなさんがいたり、大学時代の先輩がいたり、よくJERICHOで顔をあわせる人がいたり、半径5m以内に知り合いがいるという超ローカルな状況だったりして、ちょっと楽しい。
ばんけいJAZZフェスは東京から日本を代表するミュージシャンがたくさん出演するだけでなく、札幌圏で活躍するミュージシャンも多数出演し、夢の共演、熱い競演、真剣勝負がくりひろげられ、本当に目が離せない。でもビールたくさん呑んだのでトイレが近くて、聴いている方もスリリング。
板谷大トリオの素晴らしい演奏に聴きいって、古澤良治郎グループの秋田祐二さんの病み上りとは思えない力強い演奏を聴いて思わずじーんとしてしまったり、南山さんのソロの時の古澤さんのこれでもかっていうアオリにビールが進んだり、シエルの歌声に心を打たれたり、板橋文夫4の鬼気迫る演奏に鳥肌が立って涙まででちゃったり、その緊張感を渋谷毅さんのピアノがやさしくほぐしてくれて、峰康介さん林栄一さんのサックスがあたたかく包みこんでくれたり、最後はマルハウスのエキセントリックな演奏に血沸き肉踊って、と盛り沢山な7時間半。マルハウスの演奏の時にはみんなが最前列にかけよってかぶりつき、アンコールでは全員がたちあがって踊りくるうという、いかにも真夏の野外フェスな盛り上がりがあり、かなり楽しかった。
うーん、こんな楽しいイベントは来年以降もずーっと続いて欲しいですね。
_ 帰りのタクシー賃
ビールがあまりにも美味いのでガンガン呑んでいたら、帰りのタクシー賃がなくなっちゃった。バスで帰ることも検討したが、その時間に運行しているバスは僕が来るときにチャリを乗り捨てた場所は通らない。どうしよう?
仕方ないので、大学時代の後輩の○ヤコシくんに恥をしのんで、「ビール呑みすぎちゃってタクシー代なくなっちゃった♥だからお金貸して♥」とかわいらしくお願いしてみたら、
ありえない。アンタ、ありえなさすぎ!
と、ダメ出しされてしまいました。3つも下の後輩に。まぁ、でも、快く1,000円貸してくれたけど。ありがとー。しかしながら、それでも途中までしか帰れなかった僕の財布の中身。たしかに、ダメな人間だなぁ、僕。
2006-08-06 今日はクラシック
_ モーツァルト生誕200周年コンサート
札響を聴いてきました。男二人で。
ん〜、たまに交響楽もいいですな。大勢で奏でる音楽の重厚で変幻自在なダイナミズム。弦楽器のアタックが抑制された美しいハーモニー。シンフォニーって語感がピッタリきますな。
ただ、名曲のいい所どりなプログラムだったのでちょっと物足りない。たくさんの名曲の抜粋をちまちま聞かせられるよりも、ちゃんと最初から最後までしっかり聞かせてもらった方がよっぽどぐっとくると思うのだが。
2006-08-13 うに丼→温泉→ソフトクリーム
_ 海鮮工房 in かきざき at 余市
金ちゃんがかきざきのウニ丼を食べたい食べたいというので余市の柿崎商店の2階にある海鮮工房へ行ってきました。昼飯を食べに行くのではなく、朝飯として食べに行こうということで開店時間の10時をめがけ、ちょっと余裕を見て8:30に出発。
お盆ということもあってか国道5号線が思いのほか混雑していて、R337との合流視点からいきなり渋滞。このままじゃ昼になっても着かないのではないかと思い、銭函からさくっと高速に乗りました。いやぁ、高速に乗って朝飯食いに行くなんて贅沢ですなぁ。高速はさすがに流れがよかったのだが、小樽で降りた後は塩谷→忍路→蘭島→余市と延々と混んでいる。海水浴だったりお墓参りだったりするのでしょうか。結局渋滞に巻き込まれたこともあって、かきざき到着は目標を大幅にオーバー。10:40超でした。
うに丼は時価なのですが、本日のお値段は「赤折り:2,010円、赤カップ:1,950円、白折り:1,650円、白カップ:1,500円」くらいでした。ごめんなさい。あんまり覚えてません。でも、数年前に比べるとちょっと高くなった印象を受けますねぇ。今年は海も荒れていないのでたくさん獲れているはずなんですが。。せっかくはるばると来たので2人とも奮発して赤折りを注文。サイドメニューは、ほっけ:250円、イカ刺し:250円をそれぞれ注文してシェアすることにした。ん〜、うに以外のメニューはさすがにまだまだ激安ですな。
うに丼は期待を裏切らない美味しさ。一口食べるとつぶつぶの卵巣が口の中で文字通りとろける。そして高カロリーな濃厚な甘さが口中にもわ〜んと広がる。ん〜〜〜、んまー!ビバ!プリン体!レッツゴー痛風!!とろける美味に二人ともだらしない笑顔になって、美味いと連呼しながらばくばく食べました。ほっけもイカ刺しも美味しかったよ。味噌汁は美味しくなかった。って、もしかして味噌汁、インスタントですか?
_ ニセコ五色温泉
たらふく美味いもん食ったからこんどはゆっくり温泉にでもつかろう!ということで、余市から岩内方面へ抜けて、ニセコパノラマラインを経て、五色温泉郷へ。ちょっとぬるめのお湯でまったり。しかし、ちょっと物足りない。やっぱり雪秩父とか行った方がよかったかな。
洗い場の水道が出なさすぎ。
_ ソフトクリーム
ニセコの道の駅でソフトクリーム。絞りたてな感じでとっても美味しい。
農家の直売所でじゃがいもとさやえんどうを買う。安かったから。じゃがいもとさやえんどうでお味噌汁作ると美味しいんですよ。僕、いい嫁さんになれるかも。
道の駅を出たあとは寄り道もせず、まっすぐ札幌へ帰る。中山の道の駅で揚げ芋を食べようかとも思ったが、思いのほかお腹がいっぱいなので断念。
いやぁ、今日1日はだいぶまったり幸せを満喫した。こんなに贅沢な1日を過ごしていたら人間ダメになりますな。
2006-08-14 プチ大掃除
_ お墓参り
親戚のおばさんと一緒にお墓参り。といってもお寺の納骨堂だけど。午前中早い時間から動いたのでわりと空いていてよかった。が、この時期にお寺でお経を読んでもらうと小坊主(多分中学生くらい)かもっと小坊主(あからさまに小学生)が読むんだよねぇ。お布施で2,000円つつんだが、1,000円でもよかったかな・・・。
お寺の法要のお金と納骨堂の維持・管理費もついでに納めてきました。
_ プチ大掃除
今日はお盆休みなので、プチ大掃除してみた。小さいのか大きいのかよくわからないネーミングですが、とにかく台所周りがかなり汚れてきたのできれいにしたくて、掃除しちゃいました。
台所特にコンロまわりをキレイにしよう!ということで、マジックリンや激落ちくんをフル動員して頑張った。が、いかんせん動き始めたのが15:00過ぎだということもあって、途中で時間もやる気もなくなってしまいました。まぁ、一番キレイにしたかったコンロ周りがキレイになったからよしとしましょうか。
が、実は、まだ引越し荷物で足の踏み場もない6畳の部屋と4畳半の部屋がまったく手付かずだったり。コンロきれいにする前にそっちをなんとかしたかった。。。
2006-08-15 ライジングサンのチケット
_ ライジング・サンのチケット
が1枚あまっているのだが、誰か一緒に行ってくれる人、いないかな。18-19の通しチケットだからかなり楽しめると思いますぞ。
17日中に連絡くれた方の中から先着で。でも、こんな急な話、誰もついてこれないか。。。
2006-08-18 RSR行ってきました。(1日目)
_ ライジング・サン・ロックフェスティバル1日目
北海道に戻ってきたからには、国内最大級の野外ロックイベントのライジング・サンに行かねば!ということで見に行ってきました。さるルートからチケットが手に入ったので。
いや、初めて行ったのですが、会場がとにかくデカイですな。駐車場から入り口まで徒歩15分。会場のハジからハジまでは歩いて30分はよゆうでかかるような馬鹿でかい会場に、ステージがいくつだ?5つくらいですか?どこも興味深い演奏が繰り広げられていて、正直何を見るのか悩む。
_ BAZRA at GREEN OASIS
グリーンオアシスステージのトップバッター、BAZRAを観ました。札幌出身のバンドなので凱旋Liveな感じでしょうか。力強いビートに支えられ、疾走するグルーヴ、キャッチーなメロディーを激しく叫ぶステージに興奮しまくりでした。ステージ前でみんなでもみくちゃに押し合いへし合いしながら踊りまくり(モッシュというんですか?)、気がつけばオーディエンスの上に大の字になって最前列まで運ばれてしまいました。(ダイブというんですか?)
いや、30歳にもなってかなりはっちゃけちゃいました。
_ アンジェラ・アキ at GREEN OASIS
BAZRAの後は、体力的にキツかったのと雨が激しくなってきたので、テントで雨宿り。しばらく休んでから今度はアンジェラ・アキを観にいきました。
会場に入りきれなくて外まで人があふれている状況で聴きましたが、いやぁ、よかったですね。美しいメロディーと声量豊かに歌い上げる歌声を聴いていると不覚にも泣きそうになりました。でも、TRAIN TRAINの時が一番盛り上がったのはどうかと。
_ PE'Z at RED STAR FIELD
夕方はいろいろなテントで腹ごしらえなどして、PE'Zを観にいきました。普通に盛り上がっていたが、無理やりモッシュしたがっている数名の観客がじゃっかん周りのひんしゅくをかっていたり。
ただ、編成的にやっぱり音が薄く感じてしまいますな。もっと狭いハコで聴いた方が面白いのかもしれない。
_ 東京スカパラダイスオーケストラ at SUN STAGE
この日のSUN STAGEのトリ、スカパラを観てきましたよ。スカパラ観るのは2年前?3年前?の横浜アリーナ以来。PE'Zを途中まで観ていたおかげで駆けつけるのが遅れてしまって前の方に割り込むことはできず、PAブースのちょっと前あたりの音は申し分なくいい所で聴く。で、またしても大人気なく盛り上がってしまい、周りにいた知らない人達と身体をぶつけあい、押し合いへし合いしながら踊り狂い、時には一緒に歌い、あるいは輪になって踊り、終わったあとにはハイタッチして握手して抱き合うという、かなりアフォな感じで楽しんでしまいました。30歳にもなって何やってんですか。俺。
アンコールで登場した甲本ヒロト氏の歌声に鳥肌が立って涙しそうになったり。
_ ジャイアン(井上鉄平+ザ・ミエダタクヤ) at BOHEMIAN GARDEN
BAZRAの井上鉄平氏とザ・ミエダタクヤ氏がBOHEMIAN GARDENに出るよ、との情報をききつけたので聴きに行く。スカパラの後で行ったのでだいぶ遅れてしまったが、スケジュールが押していたみたいで最初から観れた。
ベースレスなのにすごいグルーヴしてるなぁ、と2人の卓越したリズム感と力強いビートを表現できる演奏技術にただただ感心してしまった。が、懐メロメドレーをこんなにもアグレッシブで攻撃的なロックにして、、、あふぉですなぁ。後半は腹抱えて爆笑モードでした。
_ その後、
いったん帰る。夜に駐車場で車を発見できずに30分くらいさまよったり。車の場所をきちんと記憶しておくことも重要らしい。
2006-08-19 駒大TV観戦→RSR 2日目
_ 駒大苫小牧決勝進出
駒大の準決勝をTVで観戦しよう!ということで、チー!の家に集合して観戦。ちゃんと黄色と青色のメガホン(去年の決勝の時に甲子園球場で購入したやつ)もって応援しましたよ。
いやぁ、田中が素晴らしい出来でしたね。智辯は強打者の3番広井くんが田中のスライダーを全然打てなかったのが残念でしたな。今大会の試合の中では一番安心して見れました。
_ ライジング・サン 2日目
昼間の野球観戦でしこたまビールを呑んでしまったので、酔いが覚めるまで自宅待機して、夜から参加。だって、飲酒運転はできないですもの。というわけで、是非観たかった、ケツメイシ、米米CLUB、奥田民生、UA + 菊地成孔なんかは全く観れませんでした。残念。だが、駒大3連覇と秤にかけるとやっぱり駒大。だからしょうがない。
_ rei harakami feat. 矢野顕子 at MOON CIRCUS
個人的に夜の目玉はコレだ!と思っていた、rei harakamiと矢野顕子を観にいってきました。う〜ん、とても心地良い音ですねぇ。ほんのちょっぴりだけアクというかドクみたいなものがアクセントにあるんだけれど、身体に気持ちいいグルーヴと矢野顕子サンの天使のような歌声が快感すぎ。夜もどっぷりふけてくる時間にお酒呑みながらこんな音楽を聴けるなんて、贅沢。っつーか、生で観る矢野顕子、かわいいすぎ。
後半は矢野顕子さんがソロで何曲かやっていましたが、ちょうどその最後の歌の時に花火があがる。「じゃあ、花火の伴奏をします」と言って気持ちよさそうに歌う顕子さん、僕ら観客は矢野顕子の生演奏をBGMに花火にみとれて。なんて贅沢な時間なんだろう。
_ Leyona at BOHEMIAN GARDEN
矢野顕子を観たあとはテントで焼肉をモリモリ食べていたのだが、BOHEMIAN GARDENの方から、いい感じの歌声が聴こえてきたので、観にいってきた。Leyonaさん。いやぁ、ムーディっつーか、艶があるっつーか、味のあるっつーか、なんかダサイ形容詞しかうかばないのですが、ゆったりとしたグルーヴがとても心地良く、優しい歌声がいい感じ。ん〜、夜の遅い時間帯にこんな素敵な音楽が聴けるのって、幸せ。
_ Taiji All Stars at BOHEMIAN GARDEN
で、そのまま残ってTheatre Blookのセッションにかぶりつき。いやー、みんな格好良すぎ。演奏は熱く、夜の浜風は心地良く、グルーヴは気持ちよく、酒は美味い。
今日、BOHEMIANで叩きっぱなしの沼澤尚さんの生ドラムはやっぱりとてもグルーヴィー。すごくリラックスして、それでいて緊張感もかねそなえて素晴らしいですね。こういうドラミングを目標にしたい。
生で見る松雪泰子さんは超美人だった。
_ そして、テントで仮眠。
2006-08-26 ひまな休日。
_ 引越し荷物整理。
いまだに離れの部屋に引越し荷物が埋まっていて、足の踏み場がなかったので、ちょっと頑張って片付けてみた。でも、なかなかはかどらない。思いの外、今の家に収納が無くて(というか、収納はあるのだが全部埋まっていて)、片付けたくてもなかなか。。。結局離れの荷物がリヴィングに移動しただけでした。ダメじゃん。でも人一人くらいは寝れるスペースができたかな。nekopサイズの人間だとまだまだ無理。
_ 美容室。
ずーっと床屋派だったのに、札幌に戻ってきてからは何故か美容室めぐりです。割引DMがきていた美容室さんに行ってみると、なかなかサイケでファンクな感じにしてくれた。ちょっと色が明るすぎるんですけど、こんな頭で仕事して大丈夫ですか?っつーか、色見本見せられずに色入れられたの初めて。大丈夫なのか?この店。
_ 北大セッション。
久しぶりに行ってみた。
学生のみなさんは合宿帰りとかでみんなこんがりといい色に焼けていたり。くそー、学生うらやましいぞ。モーニンなんかを一緒にやらせてもらう。合宿の後片付けで21時くらいにみんな帰っちゃったので、ミヤコシと二人でやってみるも、やっぱりベースがいないとうまくスウィングできないな。長すぎたブランクの間に自分一人でしっかりグルーヴできなくなっている自分のテクニックの衰えを再認識してブルー。
2006-08-27 『ゆれる』観てきました。
_ 引き続き引越し整理。
やっぱり全然片付かない。しかも途中でビデオテープの整理していると、今まですっかり忘れていたLiveのビデオなんかがでてきて、ずーっと観てしまったり。こんなLiveもやっていたのねー、と懐かしく思いだしたり、なんだ俺、ロックも叩けるんじゃん、と自分の可能性を感じたり、思いのほか、ちゃんと譜面通りに叩けている所を観てちょっとモチベートされたり。
あ、気がつけば、もう夕方じゃん。。。
_ 個人練
ちゃんとお金払って練習しないとダメだ!と思って、琴似にあるパトスというスタジオで1時間ほど個人練習。当初、ダブルストロークの強化とパラディドル復習を予定していたのだが、ウォーミングアップの段階でシングルストロークすらきちんと叩けていないことに気がついて、30分ほどずーっとシングルストロークの基礎練していました。んー、ここまで衰えているとは思わなかっただけに、ちょとショック。後半はラテンチックなリズムを教材に4ウェイ・インデペンデンスな練習。だいぶ両手両足が思い通りに動くようになってきた。
2006-08-28 巣を奪われた蜘蛛はどうやって捕食するのか。
_ 巣を奪われた蜘蛛はどうやって捕食するのか。
先日から僕の家の玄関に大きな蜘蛛が巣をつくっていて、僕は蜘蛛が嫌いなのでどうにも気持ち悪く、またお客さんにも印象が悪いだろうし、蜘蛛の巣をとりはらうことにした。
蜘蛛は夜は巣に居座っているのだが、日中は近くの物陰に身を潜めているので、その時を狙って巣をとりのぞく。
すると、彼女は夜中にまた巣を作る。
僕は昼に巣を壊す。彼女は夜中に巣を作りなおす。
そんないたちごっこな毎日を繰り返すうちに、その行為自体が毎日の習慣となり、ひそかな楽しみとなり、嫌いあっていた二人の心が近づいて、そして純粋な愛の確認作業となった。
でも、僕は彼女を利用していた。ある日、いつものように巣を壊そうとしたころ、玄関先に蜂が飛んでいるのに気がついて僕は巣を壊すのをやめた。彼女の罠に蜂が捕われることを期待したのだ。外出先から帰ってくると、蜂の姿はなかった。おそらく彼女が退治してくれたのだろう。
そんなことがあってから数日後、いつものように彼女の巣を壊した翌朝、玄関を見上げると彼女の巣はなかった。次の日も巣は作られていなかった。また次の日も。僕はうんざりする毎日の巣の除去作業から開放されたわけだが、開放感はまったくゼロで、むしろ心にぽっかり穴が空いたような寂寥感。
そして今朝、気がつきました。彼女はそこにいる。玄関の物陰にひっそりと身を潜めて、幾分痩せたかもしれない身体を小さくたたんで。どうして?どうしてそこにいるのに巣を作ってくれない?それが二人の愛の確認作業だろう?そこにいるなら巣を作ってくれぃ。作らないなら僕の前から消えてほしい。
と、いうようなことがありました。いまだにその蜘蛛は巣を作らずにウチの玄関先の物陰に身を潜めています。どうやって食ってるんだろう?
ちなみに、ここに書いたようなちょっと複雑な気持ちは20パーセントの脚色と80パーセントの本心。これを詩にしようと先ほど思いついたのだが、最初の1行がどうにも思いつかなかったので、あきらめ。
2006-08-29 美味しいものを食べてきました。
_ 美味しいものを食べてきました。
美味しいものを食べてきました。一見さんお断りのお店のようなので店名は伏せますが、海鮮系のお店でたらふく食べてきました。
僕の人差し指2本分くらいありそうな太くて大きくて立派な海老のお刺身。頭まできれいにたいらげると、淡白なのに濃厚な甘さが口の中に広がって思わず顔をふにゃ〜とだらしなくなる。うにを注文するとザルいっぱいにどん!と出てきました。これもまた高タンパクな甘さがほにゃ〜んと口に広がってやっぱり顔がだらしなくなったり。ん〜、プリン体サイコー。レッツ痛風。おそらく自家製のイクラは上品な味付けで少しもくどくなく、ごはんと一緒にいただくと幸せ。歯応え十分で控えめな磯の香りが上品なツブ、生のホッキは弾力ある歯応えに上品で控えめな甘さに個性ある磯の香りがアクセント。いや〜ん、美味しい。中トロはほっぺが落ちるくらいトロける味だ。
あー、ダメだ。せっかく美味しいもの食べたのに、この美味しさや感動を文章で伝えきれない。
一人5,000円〜6,000円。
2006-08-30 病院に行ってきました。
_ 久し振りに走る。
会社が早く終ったので久し振りに走ろう!と思いたって、走った。久しぶりなので無理しないで軽めに。家→農試公園→新川通り→琴似本通り→桑園発寒線→家というルートでジョギングペースで30分強。たぶん6kmくらい走ったんじゃないですかね。一応さっきマピオンで距離を測定してみるとやっぱり6.6kmだった。ん〜、まだまだぬるいな。さらに、今日は走り終ったあと、まだまだ身体が走りたがっていたしな。明日も走ろう。
_ 指切った。
家に帰ると僕はたっぷり6キロメートルを走り、入念にストレッチを行い、それから夜食を作りはじめた。じゃがいもと鶏肉が余っていたのでスープ・カレーを作ることにした。僕はムロから野菜を取りだして、80年代のアメリカン・ポップス(シンディー・ローパーとかマイケル・ジャクソンとかそういった音楽だ)を口ずさみながら手際よく切り刻んでいった。ところが、玉葱を切る時になって、どういうわけか、いつもと違う、以前テレビでみかけた切り方をしてみようと思いたった。今思いかえしても何故そう考えたのか僕自身にもさっぱりわからないのだが、とにかくそれが間違いの始まりだった。果たして、慣れない手付きで玉葱を切っていると、案の定、僕は自分の薬指をざっくりと切ってしまった。
動脈を切ったような激しい出血ではなかったので少し安心したが、それでも次から次へとじわじわと血が溢れでていた。僕は極力冷静になるよう努めながら棚の中に絆創膏を探したが、出てくるのは木工ボンドや花切りバサミ、剣山といった、おそよ何の役にも立ちそうにないものばかりだった。仕方がないので細く裂いたクリネクスを指に巻きつけ、セロハンテープで止めて応急処置とした。さて、これからどうしようか。まずはカレーだ。
あとは20分ほど煮込むだけ、というところで指先を見るとクリネクスが真っ赤に染まっていた。30分以上も経つのにまだ血がとまっていないようだ。このまま血が止まらないとどうなるのだろうか、と少し想像してみたが、そもそも人間の出血量についての知識を僕はまるで持っていないので、それはただいたずらに不安を煽るだけだった。血が許容量を越えるくらい流れてしまうとやはり死んでしまうのだろうか、そうやって少しずつ死に向かっていくというのはどんな気分がするのだろう。「そういうのって背筋がゾクゾクするほど素敵だと思わない?」と笠原メイならこう言うだろうか。冗談じゃない、と僕は思った。
僕は長年看護婦を勤めてきた叔母に電話をかけ、このような場合にどうするべきかを尋ねた。きっと僕は彼女が「そんな傷なら放っておいても大丈夫よ」と言ってくれて、それで安心したかったのだと思う。しかし、彼女が口にしたのは、病院へ行って縫ってもらうようにとの指示と、夜中でも対応してくれる病院名だった。
病院の救急窓口で受けつけをして、しばらく待っているとまだ若い女性の医師が僕を呼びだした。彼女はずばぬけた美人というわけではなかったが、やわらかさと意志の強さの同居した不思議な眼を持っていて、どこかしら人の心を惹きつける知的で端正な顔立ちをしていた。「玉葱のにおいがする・・・」と言いながら彼女は丁寧に僕の指を洗い、診察してくれた。診察の結果、僕の傷は、1.長さ1cm深さ2〜3mmの傷である。2.切り口がきれいなので治りは早いだろう。3.1〜2針縫った方がいいかもしれないが、縫うほどの怪我ではない。という軽いもので、絆創膏のような小さいテープで傷口を塞いで包帯を巻くだけで治療は終わった。「絶対に水に濡らさないでくださいね。」「お風呂も駄目ですか?」「駄目です。」「洗い物は?」「駄目です。」「お酒は?」「痛くなりますよ?」「痛くなるくらいならいいです。」シャワーも炊事もできないようだ。ジョギングの汗を流すこともできないかと思うとうんざりしてきた。
家に帰ってから僕はカレーを温めなおして食べた。身体の芯から熱という熱がほとばしり出るような辛いカレーだった。
やれやれ、また汗をかいてしまったじゃないか。
_ というわけで、
長々と大騒ぎの文章を書いたわりには、絆創膏レベルのしょぼい傷でした。お酒は痛くなるとのことだったのだが、今、焼酎の減肥茶割りを呑みながら書いています。はたして痛くなってしまうのか、酔っぱらってわけがわからなくなるのが先か、乞うご期待。
_ まきの [包丁の傷はしばらく血止まらないからねぇ〜 変な汗ご苦労様…(´・ω・`) ]
_ ボウズ(班長) [傷口を消毒してピッタリ切り口が合うようにし、 瞬間接着剤を皮膚の上から垂らしてやるとよいです。 痛みも引くと思います..]
_ 肉の木 [なんか、「昔は消毒したり生理食塩水使ったりしたんですが、今は水道水の方がいいんですよねぇ〜」と、水道水で洗浄されたん..]
_ ひめ。 [大丈夫ですか〜〜?? 怪我もさながら 【スープカレー】を作ろうとしていたことにびっくりでした。 今度から食べるたび..]
_ ハル [ううー、読んでるだけで指がどくどく痛くなってきた。私ってなまじ妄想癖だけあって、こういうの、なんかシンクロしちゃうの..]
_ 肉の木 [かなり大げさに書いてしまったせいで、みなさんに痛い連想させてしまっているみたいで恐縮です。今ではだいぶ傷口もふさがっ..]
_ 鳩 [やっす!ビールやすっ! そういうトコロではぼったくり価格が常識かと思いきや、そうじゃないのね、流石ほっかいどーでっか..]