読書日記

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奥田英朗

文章が読みやすい。どことなく親しみのわく文体でさくさく読めちゃいます。
話の持っていき方もスムーズでかつ、おもしろおかしく読んでいくことが出来ます。
それでいて、こころをちょっとつかまれるような暖かさがにじみ出ていていい感じです。
読むととてもリラックスできますね。




イン・ザ・プール 奥田英朗
おもろい。精神科に通う人達の短編集。
精神病、というよりはちょっと度をこえちゃった人たち。
そこには、度を越えざるを得なくなる理由や過程などもあるのだが。
そんなことよりも、話の展開が笑える。おもろい。
最後にはちゃんとほっとする結末となり、いいかんじ。
なんだろう、著者が人間を暖かい目で見ているのが伝わってくる感じがして、心あたたまるね。
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ウランバーナの森 奥田英朗
ジョン・レノンをモデルとした物語。
隠居していたジョン・レノンが軽井沢で不思議な体験をして・・・
というお話。
もちろん、話は全てフィクションで、登場人物は実在した人物とは全く関係がない。
のだそうです。
でも、登場人物のほとんどはビートルズファンなら誰でも知っているような感じ。
話自体は、ジョンがその夏の不思議な体験を通して自分の心の傷を癒していく、と言う話。
文章が軽妙でおもしろおかしくサクサク読めていく。
相変わらず、著者が登場人物を暖かい目で見つめているのが伝わってきていい感じ。
でも、この不思議な体験が話がうまくできすぎてて若干面白みに欠ける、気がしますな。

で、この本、ジョン・レノンとかビートルズとか知らない人が読んだらどういう感想を持つんだろう?
あるいは熱狂的なフリークだったら?
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Last modified: Thu Jan 09 20:27:53 LMT 2003