真珠湾攻撃に参加したこともある元パイロットの主人公。
妻の自殺の原因、自分の中でいまだに決着していない「戦後」。いろいろな気持ちを抱えたまま生きている。
二人の戦友と再会した時、戦友の1人の「真珠湾へ行くばい」との提案で3人はハワイへ向かうこととなる。
死んだ妻の日記を紐解きながら、ハワイでの元アメリカ兵との交流の中で物語は進む。
頑固で無骨な愛国者の彼が自分の中の戦後に、そして自分の青春に決着をつけようとする。
あの戦争はいったいなんだったのか。どうして自分は妻をもっとわかりやすい形で愛せなかったのか。
後半、やや過去に引きずられた感じがして主人公像が若干女々しくなりがちだが、あらすじ的にしょうがないのか。
クライマックスは結構いい感じで泣けるのでよし。
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